「いつか実家に住むかも」と思っているあなたへ
「定年したら、大牟田の実家に戻りたい」
「子どもが独立したら、実家で暮らすのもいいかも」
そんなふうに考えている方、いらっしゃいませんか?
祖父母が他界したあと、数年間、家が空き家状態になっていた時期があるのですが、その時に痛感したのが「家は人が住まないと、驚くほど早く傷む」ということ。
もし将来、実家に戻る可能性が少しでもあるなら、親御さんがご健在の今から、実家を「良好な状態」に保つ意識を持つことが大切です。

大牟田市の空き家事情。5軒に1軒は空き家
福岡県大牟田市の空き家率は21.3%(令和5年)。つまり5軒に1軒以上が空き家という計算になります。これは全国平均13.8%、福岡県平均12.4%を大きく上回る数字。倍近いですよね。
私が小学生の頃、社会科の授業で「大牟田の人口は15万人くらい」と覚えた記憶があるのですが、現在は約10万5千人。高齢化率は38.2%(2024年9月時点)と、全国平均を上回る「超高齢社会」です。
実際、わが家のお隣もお向かいさんも、この数年で空き家になりました。
なぜ大牟田市は空き家率が高いのか?
団塊ジュニア世代の多くが、進学や就職で大牟田を出たまま、県外や遠方に住んでいるケースが多い背景があるのかもしれませんね。同級生でも、戻ってこない人のほうが多いのが現状。
でもその一方で、「定年したら戻りたい」「子どもが独立したら実家に住みたい」という話もちらほら耳にします。
もし、いつか大牟田に戻り、実家に住むつもりがあるなら、空き家になってしまう前に。実家を手入れする、メンテナンスするという意識をもつことをおすすめします。
家は「住まない」と傷む。想像以上に早い劣化
たった数週間の不在で、家や庭は傷み始める
旅行で数日間留守にしただけでも、家の空気って澱みますよね。それが数週間、数ヶ月も続いたら、家の中は湿気でムンムン。
換気をしないだけで壁紙や木材が湿気を吸い、床がきしみ始めたりカビ臭くなっていったり。家は、人が住まないと驚くほど早く傷んでいく。
室内だけでなく、お庭もそうです。
「久しぶりに帰省したら、庭の草がすごいことになってた…」
親御さんが元気なうちは手入れできていた庭も、年齢とともに草取りや草刈りの負担が大きくなります。草は刈っても刈っても伸びるし、庭木も放っておくと近隣に迷惑をかけるほど伸びてしまう。
外から見える庭の状態は、「この家、大丈夫かな?」と周囲に思わせる最初のサインでもあります。
「空き家になってから」では遅い理由
修繕費用が跳ね上がる
空き家になってから「そろそろ戻ろうかな」と思った時、想像以上の修繕費用がかかることがあります。
- カビだらけの壁紙の張り替え
- 湿気で傷んだ床の補修
- 雨漏りの修理
- 害虫・害獣対策
良好な状態を保っていれば数万円で済むことも、放置した結果数十万円に。場合によっては数百万円かかることも出てくるかもしれません。
近隣トラブルのリスク
- 伸びきった雑草や庭木
- ゴミの不法投棄
- 害虫の発生
- 防犯上の不安
空き家は近隣の住民にとっても不安材料のひとつ。いざ戻った時に、近所との関係が気まずくなっていた…というのは避けたいですよね。
今からできる「実家の手入れ」3つのステップ
ステップ1: 親御さんとの対話
年末年始、帰省するご予定のある方は、「将来、実家に戻るかもしれない」という話を、親御さんと共有してみるのはどうでしょうか。
- 「いつか戻って住むかもしれないから、家を大切にしたい」
- 「今のうちから、一緒に考えていきたい」
そうやって話を持ちかけておくことで、親御さんが今、家に関してどんな不安を抱えているかも見えてくるかもしれません。
ステップ2: 定期的な訪問・確認
年に数回の帰省では、気づけない変化があります。
- 雨漏りの兆候
- 庭の荒れ具合
- 家の傷み
- 親御さんの暮らしぶり
可能なら、帰省の頻度を少し増やす。難しければ、誰かに定期的に見てもらう仕組みを作るのもおすすめです。
ご近所に信頼できるお知り合いや親戚がいらっしゃれば、協力してもらうのもいいかもしれませんね。
ステップ3: 「実家の手入れ」を習慣化する
親御さんの負担になっている部分を、少しずつサポート。
親御さんがご健在のうちからできること
- 草取り、庭の手入れ
- 外回りの掃除
- 換気
- 簡単な修繕
空き家になってからは…
- 定期的な換気
- 清掃
- 郵便物の整理
- 防犯チェック
これらを「習慣化」することで、実家を良好な状態に保つことができます。
実家の管理サービスを活用する
B-loomは、大牟田市を拠点に「実家・空き家の管理サービス」を提供しています。
親御さんがご健在のうちから
- 月2回の定期訪問で、親御さんの様子確認と実家の手入れ
- 草取り、庭の手入れ、外回りの掃除
- 簡単なお困りごとの解決
空き家になってからも
- 定期的な換気・清掃
- 郵便物の整理
- 防犯チェック
介護保険ではカバーしづらい「実家の手入れ」を中心に、親御さんの安心とご実家の資産価値を守ります。
遠く離れていても、できることはあります。
将来、「やっぱり実家で暮らそう」と思った時に、気持ちよく帰れる実家を、今から一緒に守っていきませんか?
参考: 大牟田市「第3次 空き地および空家等対策計画」

