今回の広報おおむた(1月号)で、空き家問題が特集されていました。
特集のなかで、空き家増加の背景にあるのは、世帯間のすれ違いであることが言及されていました。
親世代は「子どもが継いでくれるだろう」「なんとかしてくれるだろう」と考えるもの。年練を重ねるごとに手続きが億劫になってしまうという側面も大きいのではないでしょうか。
市でもさまざまな窓口を用意してくれていますが、そこに電話をして説明を聞き、必要な手続きを進める。市役所に出かけること、そして文字を読むのさえ億劫になる年齢、見て見ぬフリをしたくなる気持ちもわかります。
どこかで子どもに対して申し訳ない気持ちを抱えながらも、できることなら子どもに率先してやってほしい、自分がいなくなってから好きにやってくれたらいいと言いたくなるのが正直なところかもしれません。
一方の子世代は「どうしたらいいかわからない」「どうにかしたいけど難しい」と思ってしまう。なぜなら子ども世代にとって、実家の相続はどこか「急に降ってくる」ように感じるものでもあるからです。
空き家問題特集、詳しくは広報おおむをご覧になってみてくださいね。

特集では、これからの備えのために大切なこととして、一番目に「家族で話し合うこと」と書かれていました。
たしかに、家族で話し合いをしないと前に進まないのが実家の相続や空き家の維持・管理。
でも、私がこれまでいろんなご家族の話を聞いてきた経験からすると、「家族で話し合う」ということそのものがハードルになっているご家庭のほうが多いのではないでしょうか。
実務的には、それぞれの専門家たちがいます。相談すれば解決できることばかり。
なのに、なかなか空き家問題がなくならないのは、その手前の部分「家族で話し合う」というフェーズで、多くの家族が足踏みをしているからだと思うのです。
つまり根っこにあるのは、家族の話し合いがおこなわれていないこと。
家族で話し合えていれば、その都度、必要な手立ては打てるはず。少なくとも「こうやってみよう」という道筋はつけられます。
だけど話し合いの場が持てずにいると、家族それぞれが、それぞれの想いを持っていながら前に進むことができない。気になっていながらも行動にうつせないのはストレスですよね。
特に実家に思いを馳せることが増える年末年始は、よりその想いが強くなるかもしれません。
こちらの記事にも書いたのですが、家族で話し合いをしようとするとき、初っ端から「相続について話したい」と持ちかけたところで、うまくいきません。
なぜなら相続の話をする=親御さんは自分が亡き後のことを考える、ということだからです。

そこで、おすすめしたいのが「暮らしのこと」「住まいのこと」から話を切り出すこと。
✔︎暮らしの中で何か困っていることはないか
✔︎家の中な庭などの手入れが億劫になっていないか
✔︎住まいに手入れや修繕が必要な箇所はないか
親御さん自身の話ではなく、「暮らし」の話を。
未来の話ではなく、「今」の話を。
そうやって話しているうちに、家や土地に対しての想いや、親御さんのお困りごとが見えてきます。
ごきょうだいがいる場合も、ごきょうだいとまずは親御さんの体調のことや、実家の安全性について話してみるといいかもしれません。
いずれにしても、親がどうしたいと思っているか、きょうだいが今後についてどう考えているかを知るためには、それなりに時間がかかります。
そういう意味でも「元気なうちに」、家族で話しておくことは大切なことですね。
実家のどこを、どんなふうにチェックすればいいかわからないという方へ。
最優先でチェックしておきたい15の項目をまとめた「自分でできる実家安全チェックリスト」を作りました。
年末年始、帰省される方も多いと思います。ぜひダウンロードして、ご実家や親御さんの様子を確認してみてくださいね。
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